目次
トラクターにオイル交換が必要な理由
トラクターは農作業で長時間・高負荷で稼働するため、エンジンオイルが劣化しやすい機械です。
オイル交換を怠ると以下のリスクがあります。
- エンジン摩耗の加速
- 燃費の悪化
- 始動不良や焼き付きの原因
- 修理費用が高額になる可能性
定期的なオイル交換は、トラクターを長く使うための必須メンテナンスです。
オイル交換の目安時期
メーカーやモデルによって多少異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 新車購入後:最初の50時間で交換
- 通常使用時:100〜150時間ごと、または年1回
- 繁忙期(長時間稼働):より短いサイクルで交換推奨
取扱説明書に記載された基準を確認することが大切です。
必要なオイルの種類
トラクターには主に以下のオイルが使われます。
- エンジンオイル:潤滑・冷却・防錆
- ミッションオイル(ギアオイル):変速機や油圧装置の作動用
- 作動油(油圧オイル):油圧機構の駆動
エンジンオイルは ディーゼルエンジン専用オイル(10W-30や15W-40など)が一般的です。
トラクターのオイル交換手順
- エンジンを温める
オイルが柔らかくなり排出しやすくなります。 - ドレンボルトを外して古いオイルを抜く
オイルパン下のボルトを緩め、廃油受けに排出。 - オイルフィルターを交換する
フィルターも劣化するため、オイルと同時交換が理想。 - 新しいオイルを注入する
規定量を守り、ゲージで油量を確認。 - エンジンを始動し、オイル漏れや油量を再確認
※使用済みオイルは産業廃棄物として適切に処分が必要です。
オイル交換にかかる費用
- 自分で交換する場合:オイル代+フィルター代(3,000〜6,000円程度)
- 業者に依頼する場合:作業工賃込みで5,000〜15,000円程度
大型トラクターや高馬力モデルは必要なオイル量が多いため、費用も上がります。
オイル交換の注意点
- 型式ごとに必要なオイルの種類・量は異なる
- 廃油は絶対にそのまま捨てない(回収業者やホームセンターで処理)
- 純正または推奨規格のオイルを使用する
- 交換時にはフィルターもできるだけ一緒に交換する
トラクターを長持ちさせるために
トラクターの寿命を延ばすには、定期的なオイル交換が欠かせません。
作業時間を記録し、100時間または年1回を目安に交換する習慣をつけましょう。
少しの手間で修理費用を大幅に抑え、トラクターを長く使い続けることができます。
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